ヒトの全細胞

ヒトの体は37兆個の細胞から構成され、その種類としては約200種であると言われています。「赤血球」「神経細胞」「骨細胞」などの体内の細胞と、「iPS細胞」「HeLa細胞」などの培養細胞を解説します。

「 投稿者アーカイブ:日向 義時 」 一覧

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樹状細胞

2020/12/06   -免疫に関する細胞

樹状細胞 Dendritic cell 樹状細胞とは  樹状細胞は、細菌やウイルス、腫瘍などの非自己を認識・貪食して抗原提示を行い、ナイーブT細胞を活性化する役割を持った免疫細胞である。1973年にス …

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単球

2020/12/02   -免疫に関する細胞

単球とは 単球(Monocyte)は白血球の10%弱を占める細胞種である。直径は20µm程度であり、血液に含まれる最大の細胞となっている。単球は血液中を循環しており、病原体や異物を食作用によって取り込 …

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パネート細胞

2020/11/28   -腸に関係する細胞

パネート細胞 Paneth cell パネート細胞とは パネート細胞は、小腸の陰窩の底に所在する細胞である。αディフェンシンなどの抗菌ペプチドを分泌し、小腸の細菌叢を制御し、また陰窩の底でニッチを形成 …

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δ細胞

δ細胞 Delta cell δ細胞とは δ細胞(D細胞)は、ソマトスタチンと呼ばれる抑制性ホルモンを内分泌する細胞である。膵臓のランゲルハンス島に位置するものと、消化管(胃・小腸)に位置するものの二 …

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α細胞

2020/11/17   -膵臓の細胞

α細胞 alpha cell   α細胞とは  α細胞は、膵臓のランゲルハンス島に存在し、グルカゴンを内分泌する細胞である。グルカゴンは肝臓でのグリコーゲン分解や糖新生、脂肪組織での脂肪分解 …

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精子

2020/11/15   -未分類

精子 (Spermatozoon)   精子とは 精子は男性の生殖細胞である。頭部と尾部とに大別され、頭部は先体と核から、尾部は頸部、中片部、鞭毛から成る。頭部・尾部の長さはそれぞれ5μm、 …

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β細胞

2020/11/08   -膵臓の細胞

β細胞 Beta cell β細胞  β細胞は、膵臓のランゲルハンス島の中心部にあってインスリンを分泌する細胞である。インスリンは骨格筋や脂肪細胞におけるグルコースの取り込みを促進し、また肝臓のグルコ …

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味細胞

2020/10/30   -未分類

味細胞 Gustatory cell 味細胞とは  味細胞は、舌の味蕾に50-150個ほど存在し、味を感じる上皮細胞である。味蕾は舌の表面に存在する穴のような構造であり、表面の味孔から流入した物質を、 …

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クロム親和性細胞

2020/10/25   -未分類

クロム親和性細胞 Chromaffin cell 概要  クロム親和性細胞は、副腎髄質に位置し、ノルアドレナリン・アドレナリンなどのカテコラミン類を分泌する細胞である。発生学的には、交感神経の節後神経 …

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iPS細胞

2020/06/24   -培養細胞

iPS細胞 (Induced pluripotent stem cell) iPS細胞とは  iPS細胞は、複数の遺伝子を発現させることによって多様な分化能力(分化多能性)と無制限の自己複製能を獲得さ …